歩道の無い二車線の細い道を通って僕は小学校へ通った。
通り道には小さな文房具屋と入り口に繋がれた子犬が居る家と小川を除いて何も無かった。
当時の僕にとってとても高価な文房具に憧れの感情を抱き、そして押し殺しては文房具屋の前を往き来した。
当時の僕らにとっては可愛らしい子犬が居る一軒家妬ましさの念を抱き、そして目を背けては子犬の前を往き来した。
そして笹舟を作っては欲望と共に小川にそっと流した。
時には孤独であり、時には感情を押し殺して窓から見える夜空に夢を重ね合わせながら夜を過ごした。
今、全てを手に入れたが何も変わっていない。
相変わらず僕は、窓から見える夜空に人生を重ね合わせて今日の夜を過ごしている。
