2008年10月アーカイブ

七色の光

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物心ついた頃から文学、雑学といった類の本を読んでいるが、ようやく200冊を超えようとしている。

何回も読み返したものも在れば、人生に感銘を受けたものもあり
数ページ読んだだけで破り捨ててしまった下らないものもある。(もちろん数字には含めていない)

本棚には読みたくて買った本が数十冊飾られており、私が手に取るのを今か今かと待っている。

1ヶ月の間に十冊以上読んだ月もあれば、途方に暮れている年なんか1冊も読まなかったことさえある。

幼い頃は宗田理氏の文章で感情を育て、ある程度大人となった年頃には村上春樹氏の比喩で感性を養った。

またある時は太宰治氏の文章で陰鬱な想像をし、またある時は村上龍氏の文章でエクスタシーを覚えた。

そんな人生と之まで読んだ本に染み込んだ汗とに思いを馳せながら
世界情勢に目を向け、まったく興味のなかった歴史や政治といった世界にも少しだけ足を踏み入れて
資産運用とか技術力向上とか将来への投資も行い成長を続けようと試みる。

感化されることで脳が疲労を覚え、泥沼の中に沈みこんでいく思考と共に
一日が終わりを告げようとしていた。


新しい一日が始まろうとしていた。

立ち寄った本屋で目に留まった本を新たなコレクションへと加えた。

ある者には始まりと終わりがあり。
ある者は一時の幸福感と虚空感に見舞われながら雨が滴り落ちる夜空を見上げ嘆く。

この先何があろうとも時が止まる事はないし、降り止まない雨もない。
いつもと何ら変わらない日常が訪れるし、いつもと変わらない一日が過ぎていく。

今日という日には何ら特別な意味を持たないし
言い訳をして黄昏たところで変化は起こりえない。

加速する時間から少し距離を置いてゆっくりと流れる時間の中、僕はまた妄想する。

人間とは面白い生き物である。緊張と予想できない未来とに不安を抱き
ある時にはそれが期待へと変化し、ある時は風のない草原へ佇む一人の男へとなる。


だから僕は叫び続けるのだ。


少し洒落たバーでカフェインの含有量と睡眠との関連性について想像し、失恋と不眠との関連性について考察を繰り返し、詰まるところ何かしら結論を出してみても、冷静になって思い起こせば大して自慢できる人生を送ったわけでもないことを知らされてまた夜が更けてゆく。

2011年9月

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