2008年3月アーカイブ

年が暮れ、日付が変わる前と変わった後で
特に興奮の渦におぼれることなく、冷静沈着なコアラはいつものごとく微動だにしなかった。

かつては彼も心躍らせる瞬間と言うものに酔いしれた頃が存在したが
今ではココが東京であることすら忘れている。

京の東。

僕はこの町で生まれ、この町で恋をして、この町で愛を語り、この町で働き
この町で踊り続けている。

効率とは何であるのかを考えながら。
存在しえない真実に頭を悩ませながら。

朝起きて真っ先に考えることと言えば
毎日が川の流れと同じように繰り返されることへのささやかな抵抗だ。

それでも僕は布団から抜け出してカーテンの隙間から漏れる太陽の光に対して
瞳孔を少しずつ絞りながら闇から光へと抜け出る。

数時間前の夜に、まだ僕が幼いころのことを思い出しながら読んでいた本が散乱していて
まだ闇から完全に抜け出ていない右脳が、まだ完全に取り戻していない感覚と通信を始める。

兎にも角にも僕が一番必要としているのは
完全に光を受け入れる覚悟と、それを遮るものを取り払う頑固たる意思だけだ。

2011年9月

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