2008年1月アーカイブ

懐かしい香りのする地へ足を運んだ。
久しぶりに歩く道、眺める風景、忘れていた記憶。

交差点で足を止め、想いを馳せながら空を見上げる。

いつだって僕は精一杯やってきたつもりだ
この土地に居た時も、この土地から去ってからも

交差点で足を止め、空を見上げて考え事したな。なんて未来に行ってみたり。

物事が思い通りに進まない事だってあるさ。なんて自分に言い聞かせてみたり。

信号が青に変わった。
一歩一歩、駅へと近づく。

帰りの新幹線では吉本ばななの「キッチン」を読んだ。
脳の外側が薄い膜を作り、その全ての志向を本へ向けることが出来たのは久しぶりだった。

小学校の売店でカラフルな輪ゴムを買った。
当時、輪ゴムを使った遊びが流行っていて、教室や廊下、いたるところに輪ゴムが散らかっていた。
当時の担任はとても厳しく、少しでもおかしな所があれば平手打ちで頬を叩いた。
小さな体の子供からすれば、それはとてつもない衝撃であり、暫く頬の感覚が無くなったのを覚えている。
現代の言葉を借りるとすれば単なる虐待であり、当時の言葉で表現するならば罰である。

それが正しいとも思わないし、それが誤っているとも思わない。
僕にとっては一つの思い出に過ぎない。

教室の隣は図書室で、昼休みや放課後になると僕はそこで本を読んだ。
○○大冒険だとか、○○大図鑑だとか。

たまに夢に小学校の校舎が出てくることがある。
靴箱とか、階段とか、廊下とか、運動場とか。

過去を美化し、現在を否定する。
屈託した毎日が水と同じように流れるのであれば、それを全て呑み込んでしまおう。

ビートルズに酔いしれたあの冬の日の様に。

2011年9月

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